川開き祭り開催へ
開催決定 - 慰霊と復興
未だ震災の爪痕も生々しい平成23年4月1日、川開き祭り実行委員会を置く石巻商工会議所は、今年も川開き祭りを開催する意向を発表しました。
川開き祭りの由来のひとつが「水難事故の犠牲者の霊を弔う」ことにある為、
今年の川開き祭りは、今回の大震災で亡くなった数多くの方々の慰霊と、復興への意味を込めたものになる、とアナウンスされました。
賛成・反対 - 市民の思い
この難局の中で開催される今回の川開き祭りについては、市民の間でも様々な意見があります。
ひとつは、今年の川開き祭りは中止すべきだという意見。
確かに、目の前に立ちはだかる高すぎるハードルを鑑みるに、実際問題として川開き祭りの開催は容易ではありません。
市街地中心部は瓦礫の撤去及びヘドロの除去が終了したとはいえ、休業又は廃業に追い込まれた店舗が多く、
今まで長きに渡り、川開き祭りに貢献してきた商店主の皆様が困難な状況にあること。
協賛企業はこの度の大震災で大きな被害を被り、企業活動がままならない状態。
故に、今年の川開き祭りは特に資金面での困難が予想されること。
渡波地区において顕著である地盤沈下が市の中心部でも見られ、時間帯によっては道路が冠水し、交通の妨げとなること。
そして何よりも、肉親や友人を亡くした方、今もなお立ち上がる気力を取り戻せない方が数多いこと。
これらの現状や被災者の心情を考慮すると、「今は祭りどころではない」という意見が出るのも至極当然のことです。
一方、川開き祭りの開催を歓迎する意見もあります。
川開き祭りを機に、現在の心情に一区切りを付けたい。
亡くなった家族が楽しみにしていた花火を、この目に焼き付けたい。
これからの復興にかける思いを、川開き祭りを開催する事で内外に示したい。
賛成、反対。いずれの意見も正しいものであり、どちらか一方が間違っているということは決してありません。
ひとつだけ確かなのは、石巻に関わる全ての人にとって、今回の川開き祭りは特別なものになる、ということです。
鎮魂と、希望の光。
数えきれない方々によって差し伸べられた支援の手によって、少しずつ元に戻り始めた石巻。
そういった支援は、この川開き祭りにも向けられています。
数多くの協賛企業が被災した事により、資金面での困難が取り沙汰されましたが、
様々な団体が川開き祭り支援の為の募金を募っています。
花火大会の規模も例年通りとはいきませんが、
有名な花火大会が開催される全国各地の自治体から、花火の寄贈が相次いでいます。
沢山の善意と、石巻に関わる全ての人々それぞれの思いを乗せ、打ち上がる花火。
願わくば、鎮魂と希望の光となりますように。
88回目の、特別な川開き祭りが幕を開けます。

